第492章

 おれは肩をすくめるようにして言った。

「まあな。おれたちホモ・サピエンスは、知恵を持ったがゆえに、こんなにもカラフルな世界を作り上げてきた。昔から今まで、争いと殺し合いの数なんて、おまえの想像なんか遥かに超えてるよ」

 伊藤拓巳がふっと笑う。

「ということは、わたしのやっていることなんて、君たちに比べればまだマシな方か」

 おれはじっと拓巳を見据え、問いかけた。

「伊藤陸斗はどこにいる? 艦隊が着く時間はもう決まってるんだろ」

 拓巳は答える。

「いまはモンスター島で奈津美さんと一緒にいるよ」

 おれは思わず眉をひそめた。

「原始人島がこんな状態なのに、わざわざモンスター...

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