第500章

 おれは老人を見据え、率直に口を開いた。

「お祖父さんは、あんたのことを――自分がいちばん殺したい相手だって言ってました。あんたが原因でお祖母ちゃんが死んだって。だから、あんたの言葉を鵜呑みにするな、あんたは詐欺師だって、強く言われました」

 老人はそれを聞き終えると、ふっと淡い笑みを浮かべた。

「たしかにね。わたしは、君のお祖父さんがいちばん口にしたくない名前かもしれない。君のお祖母ちゃんの死は、わたしと無関係とは言えんよ」

 そして、少し意外そうな表情のまま、おれを見つめる。

「海老原和生。君は……それを聞いても怒らないのだな」

 おれは大きく息を吸い込んでから答えた。

「...

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