第503章

大平愛子は口ではからかいながらも、そっとおれの手首に指を添えた。次の瞬間、さっと顔色を変える。

「エネルギーの消耗、六割オーバー……おじさん、いったい何やってきたの? まさか本当に妖精に搾り取られてきたんじゃないでしょうね?」

三船亜由美は、ちゅんと鳴きそうなスズメみたいに首をかしげて、くりくりした黒い瞳でじいっとおれを観察してくる。

正直、こんなふうにガン見されると、かなり居心地が悪い。

「そんなに見るなよ。おれ、もう死んだとでも思ってんのか?」

三船亜由美はすかさず言い返す。

「今のおじさん、ほとんど死体と変わらないわよ! 顔、真っ青だもん」

エネルギーを大きく使い過ぎたせ...

ログインして続きを読む