第504章

スキンヘッドの男の姿が、完全におれの意識から消え去る前に、おれは冷えた声で言い放った。

「おれはおまえの思いどおりにはさせない」

スキンヘッドの男は、つまらなさそうに口の端をわずかに吊り上げるだけだった。

ひやりとした風が肌をなで、ぼんやりしていた頭の中を洗い流していく。体も心も、一瞬で空っぽになったように軽い。

昼間、舟を漕いで移動し続けて使い果たした体力は、もうすっかり戻っている。思考も意識も正常だ。

おれは精神力を一点に集中させた。足もとにあった小石がふわりと宙に浮かび、そのまま弾丸のような速度で飛び出す。瞬く間に一本の木の幹を貫通した。

その時、機械鳥が空から急降下してき...

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