第509章

 危うく早とちりで終わるところだった――

 どうりでさっきから感じていたエネルギーの流れが妙だったわけだ。前に感じたエリート同盟先遣隊の気配とは、まるで違う

 おれは伊藤陸斗とモンスター島の戦士たちを率いて禁断の島に合流し、エリート同盟に対抗する……その段取りのはずだった。まさか、あいつらがこんなに早く来るとは思ってなかったけどな

 それに、モンスター島に行った時、完成してる船なんて一隻も見なかったはずだ。じゃあ伊藤陸斗のこの船は、どこから持ってきた

 雲を突き抜けて引き返してくる途中、脳裏に澤口奈津美が舌をおれの喉の奥まで差し込んできた時の映像が、ぬるりと蘇る。耳のあたりが、かあっ...

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