第513章

カエデの森の海岸線に出たとき、おれは空を仰いだ。分厚い雲が一面を覆い、どこを見渡しても艦隊らしき姿は見えない。

だが、こちらへ近づいてくるいくつもの力の流れは、はっきりと感じ取れていた。

あのときの先遣隊とは比べものにならないほどの、巨大な力だ。

つまり――これからおれたちが迎えるのは、前とは桁違いに厳しく、危険な死闘ってことだ。

敵の正確な位置と規模を確認するため、おれは意識を分けて分身を生み出し、遠方の海域へと飛ばした。

耳元で風がびゅうびゅう唸る。それでも、胸のざわつきは風の音なんかよりずっとうるさい。もし本当にエリート同盟の艦隊が来ているのだとしたら、今のおれたちの戦力じゃ...

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