第529章

澤口奈津美は得意げな笑みを浮かべ、すぐには俺の問いに答えようとしなかった。俺の焦りを楽しんでいるかのようだ。しばらくして、彼女は悠然と口を開いた。

「原始人の戦士たちから神と崇められるほど賢いあなただもの。この覚醒者たちがいつ禁断の島に上陸したのか、自分で当ててみてはどうかしら?」

伊藤陸斗と澤口奈津美が禁断の島にやって来てからの出来事を、俺は頭の中で一通り振り返った。澤口奈津美が覚醒者を島に引き入れることができたタイミングは、あの時をおいて他にない。

「あの日、お前とスキンヘッドの男がエリート同盟の艦船を側面から襲撃した時のことだ。お前の配下のモンスター族の戦士が艦船の上に乗り込み、...

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