第530章

ティック急が声を張り上げた。

「海老原和生! しっかりしてろ、おれが応援呼んでくる!」

言うが早いか、機械鳥は一気に空へと舞い上がり、集落の方角へ飛び去っていく。

三人もそれに気づいたのだろう。短時間でおれを倒せなければ、おれの仲間が駆けつけてくる。その時点で自分たちの敗北は決したも同然だと、理解している顔だった。

その時、おれははっきり見た。三人が右手を前に突き出し、それぞれの掌にエネルギーボールを浮かべているのを。

老いた覚醒者の掌にあるエネルギーボールは、鈍く金属光沢を放っている。女性の覚醒者のものは燃え盛る炎。若い男性の覚醒者のボールは青緑色に輝き、まるで生い茂る木々の色を...

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