第545章

焦った俺は、巨大なタコを鋭く睨みつけた。

「彼女の髪の毛一本にも指を触れさせるなよ!」

凄まじいエネルギーが防護シールドを押し広げ、まるで小型の太陽が出現したかのようだった。

大波がシールドに触れた瞬間、次々と水蒸気に変わって空へ立ち昇り、やがて雨となって降り注いできた。

一方、あの巨大なタコは黒焦げに焼かれ、なぜか香ばしい匂いを漂わせている。その表面にびっしりと張り付いていた小さな生物たちも、まとめて灰と化していた。

俺自身、驚きと戸惑いを隠せなかった。どうして突然、こんな強大な力を引き出せたんだ?

大平愛子が安堵の息を長く吐き出す。雨と海水で全身ずぶ濡れになったせいで、胸元の...

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