第552章

足音が近づいてくるにつれて、俺の緊張も高まっていった。焦って必死に身をよじった瞬間、ガタンと音を立てて簡易ベッドから転げ落ちてしまった。

落ちてみて初めて気づいた。全身の骨がバラバラになったかのように、痛まない場所はどこにもない。

「ぐっ!」

思わず悲鳴が漏れた。

外にいた人物の足音が途端に速まり、山小屋の外から一つの影が飛び込んできた。

「おじさん!」

俺はパッと目を見開き、思わず口角を上げた。瑠璃だ!

彼女から漂う馴染みのある香りに、俺の心はすっと落ち着いた。瑠璃は俺をベッドに寝かせ直し、痛ましそうな目で俺を見つめた。

「おじさん、何やってるの?」

俺はばつが悪そうに頭...

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