第553章

俺は押し黙った。第六級覚醒者の存在が、決して越えられない巨大な壁として俺の前に立ちはだかっていた。

その時、不意に俺の精神世界へスキンヘッドの男が姿を現した。その口元には、相変わらずあのトレードマークとも言える嘲笑が浮かんでいる。

「どうした、ビビったのか? 第六級覚醒者様に白旗でも揚げるつもりか? ふん、とんだ腰抜けだな!」

奴の口元に刻まれた裂け目が、どうしようもなく俺の嫌悪感を煽る。

俺は胸を張り、声を荒げて言い返した。

「圧倒的な力を前にして退くのは腰抜けじゃない。理性的って言うんだよ!」

「理性的だと?!」

スキンヘッドの男は腹を抱えて笑い出した。俺の存在そのものが滑...

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