第555章

瑠璃の言葉が本当なのか、それともおれを落ち着かせるための嘘なのか――それは分からない。けれど、心の中で何度も繰り返していた。たとえ大平愛子がどんな状態になっていようと、必ず見つけ出す、と。

 極地の氷原を瑠璃と並んで歩いていると、どうしても大平愛子と夜を過ごしたあの時間が、嫌でも脳裏によみがえる。

 たわわで柔らかな乳房、きゅっと締まった腰、すらりと伸びた美しい脚、そして桃色の小さな花――。

 本田安奈のことは、今でも心の底から愛している。だが、あの女たちの中で、絶頂に達したときの声が一番おれを狂わせたのは、間違いなく大平愛子だった。

 わずかに開いた赤い唇から漏れる、か細い声。頬は...

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