第565章

小平泰地は、まさに目を剥いて戦場の異変を見つめていた。信じられない、とその顔がはっきり物語っている。

一方、修也はおれの身体を巡る異様なエネルギーから目を離さず、その表情は刻一刻と揺れ動いていた。

「助けてもらいたい? 約束を破るやつには、ちゃんと罰があるんだよ」

おれは本田安奈の身体を操り、ゆっくりと赤髪の覚醒者へと歩み寄る。金色の鉤爪が頰をかすめ、肌の上に焦げ跡が一筋、すうっと刻まれていった。

「残念だけどさ。あいつら、自分の命すら守れないよ」

言い終わるのと同時に、おれは腕をぐいと振り上げた。

金色の鎖がきゅうっと一気に締まる。

赤髪の覚醒者の絶叫が夜空を裂いた。炎と精神...

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