第576章

おれは赤毛を上から下まで眺めた。昨日に比べて、顔つきも目の光も、ずいぶんマシになっている。

「おまえはおれの見張りなんかしなくていい。ベッドで寝てろよ」

思わず、いたわる声になる。

 赤毛は、がばっと胸を張って声を張り上げた。

「我が神! おれはもう大丈夫です。我が神のために見張りぐらいさせてください!」

 ここまで言われたら、やめさせたらかえって落ち込むだろう。

おれは苦笑しながら、こくりとうなずいた。

 集落をぐるりと見回す。

本田安奈、大平愛子、前谷鈴音、三船亜由美、白崎由美子……その姿が見当たらない。胸の奥がざわつき、おれは急いで赤毛にたずねた。

「本田安奈たちは?...

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