第578章

その時、沖合で何かの海生生物が水しぶきを上げているのが見えた。俺はすぐさまティックに指示を出した。

「ちょっとスキャンしてきてくれ。あの暴れている生物は何だ?」

「了解!」

ティックは即座に沖へと飛んでいき、霧の中に姿を消した。

ほどなくして、ティックが戻ってきて報告した。

「海老原和生、あの水しぶきを上げている海生生物はシャチです!」

俺は頭の中で計算した。シャチ一頭の体重は約七トン。もし二頭を狩って干し肉にすれば、集落の全員が数ヶ月は食いつなげる量になる!

今の俺は五級覚醒者だ。シャチを狩ることなど造作もない!

「ティック、急いで戻って伊藤拓巳や伊藤陸斗たちに伝えてくれ。...

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