第582章

「焦るなよ、ゆっくりでいいさ」

おれはティックをなだめるようにそう言った。

ティックからまだこれ以上の情報が出てこない以上、このまま南東に向かったところで、当てもなくうろつくだけだ。まるで首をはねられたハエみたいにな

るだけ。

だったら、この時間を修行に回して、覚醒の修為を上げたほうがいい

おれは集落から外れた竹林まで歩いていき、竹の先端へとふわりと飛び乗った。手のひらに氷晶石を一つ載せ、そのエネルギーを吸収し始める。

竹の先端に胡坐をかき、氷晶石を掌の中央に据える。

ひやりとした感触が皮膚を通して染み込み、最初はかすかな冷たさが筋を伝っていくだけだった。だが、それが丹田の気海...

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