第593章

おれは本田安奈の胸元をじっと見つめていた。三匹分のウサギが視界の中で揺れていて、どれを見ればいいのか分からなくなる。

本田安奈はそれに気づくと、くるりと背中を向けた。つるりとした白い背中、色気のある背骨のライン、きゅっとくびれた腰のカーブ……どこを見ても想像をかき立てられるばかりだ。

「おじさん、見ないでよ! 今、質問してるのに!」

本田安奈の声は、恥じらいと甘さが入り混じっていた。

おれは言う。

「いいじゃねえか、ウサギが一匹そばにいれば、これから先、寂しくなんかならねえよ」

本田安奈は腕の中のウサギのふわふわした頭を撫でながら、むっとしたように言った。

「わたし、今だって別...

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