第601章 遺民と旧影

俺は尋ねた。「ティック、まずは『遺民組織』の可能性について整理しておこうぜ。禁断の島の分裂事件はいつ起きたんだ?」

この二つの言葉について、俺はまったくちんぷんかんぷんだった。

「先史時代の石刻の記録によれば、およそ一万二千年前の『大洪水』の時期です」

ティックは瞬時に3Dホログラムを投影した。光と影の中で、島の輪郭が裂けて深い谷が形成される。

「当時、一部の遺民は『古の残響』のコアモジュールを携えて船で島を離れました。彼らが向かったのは『世界のへそ』と記された場所――現代の地理で推測すると、まさにマリアナ海溝のエリアになります」

ティックの光る瞳にデータストリームが閃いた。

「...

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