第602章 大平愛子を手伝う

おれは額に黒い線を垂らしながら、思わずため息をついた。……ほんと、こいつら可愛すぎる。

「何の花かも分かんないくせに、適当に植えないでよね!」

三船亜由美が苗の根元に土をかぶせ、白崎由美子に水やりを指示する。

白崎由美子はジョウロを持って、新しく植えた花にぱしゃぱしゃと水をかけた。

「きれいならそれでいいでしょ? 何の花だって構わないじゃない!」と三船亜由美は得意そうに言う。

言われてみればそのとおりだ。花なんて、結局は見て楽しむものだ。きれいなら、名前なんてどうでもいい。

「おれも一緒に花、植えさせてくれよ」

そう口を挟んだところで、本田安奈がぐいっとおれの手をつかんだ。白く...

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