第609章 狡猾な西村亮と中元洸

炎の光に照らされて紫色の輝きを放つクリスタル・コアは、確かに五級覚醒者にしか扱えないほどの珍品だった。

だが俺はそれを受け取らず、ただ中元洸を見据えて言った。

「お前らがスキンヘッドの男を捜しているのは、あいつの脳内にある『フラグメント』が目当てだからか?」

その言葉に、中元洸と西村亮の顔色が同時に変わった。

古の残響がロック解除したデータストリームの中で、『フラグメント』という単語が繰り返し出現していたのを思い出す。

西村亮が声を絞り出した。

「どうして『フラグメント』のことを知っている?」

「知っているだけじゃないさ」

俺は余裕の笑みを浮かべた。

「スキンヘッドの男が北...

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