第610章 禁断の島をあちこち歩き回る

中元洸は口元を拭って立ち上がり、大きく伸びをした。

「ああ、食った食った! ここの集落の飯は本当にうまいな」

このまま集落にずっと居座りたげな様子だ。

俺もつられて立ち上がった。

「お前ら二人がそこまで言うなら、少し散歩にでも付き合ってやるよ」

西村亮は嬉しそうに笑みを浮かべた。

「それは助かります! 歩きながら交流を深めるのも、あなたが本部へ和解交渉に行く上で役立つはずですから」

「まずは楓の林に行ってみるか」と俺は言った。

すると、本田安奈が駆け寄ってきて俺の腕に抱きつき、上目遣いで見つめてきた。

「おじさん、あたしも行く!」

俺が答えるより早く、クロスボウを背負った...

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