第617章 諦めろ

和紀と西村亮は激しく言い争いながらも、やがて口をつぐみ、周囲に散らばる先史の水晶柱を探し始めた。

ティックが俺の肩口のそばをぷぷっと音を立てて飛び回り、陽光がその機械仕掛けの翼にぎらりと反射する。

「海老原和生、これからどうするの? あいつら、もう禁断の島の最深部まで来てるのよ。この調子で探されたら、先史の水晶柱なんてすぐに見つかっちゃうわ! 何か手を打たないと!」

俺は口元だけで笑った。

「もう手は打ってあるさ。暴風に豪雨、吹雪に落雷……それでもまだ、あいつらの心が折れないって言うなら見せてもらおうじゃないか」

「まずは、禁断の島の暴風雨ってやつを、たっぷり味わってもらおうか」

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