第621章 これはあなたへの罰だ

おれは思わず息をのんだ。三船亜由美が、最初からおれだってわかってた? 透視でもできるのかよ。

 木の小屋の戸を押し開けると、三船亜由美が化粧道具をまとめているところだった。

「お、おまえ……何してんだ?」

 おれは驚いて声をかける。

 三船亜由美は手を動かしたまま、ちらりともこっちを見ずに言った。

「見てわからない?」

「聞いてるのは、何で化粧品なんかまとめてるかってことだよ」

 三船亜由美はそこで初めて顔をこちらに向ける。

「おじさん、わたしのとこに来たのって、わたしも連れてエリート同盟と交渉しに行きたいって、そう言いに来たんでしょ?」

 たしかに、そのつもりではあった。...

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