第627章 水晶の矢

目の前に立つ大平愛子の眼差しは力強く、その表情には余裕が満ちていた。クロスボウをしっかりと握りしめるその姿は、実に凛々しい。

「お前が?」

西村亮は思わず吹き出し、木屑の中に倒れている赤眼を指差して笑った。

「見えないのか? 五級覚醒者でさえあそこで伸びてるんだぞ。ましてや女のお前なんかに何ができる!」

そして、手に持っていたレーザーガンを大平愛子に見せつけた。

「このレーザーガンでも歯が立たないってのに、そんな木のオモチャで何をする気だ? お嬢ちゃん、冗談はよせ!」

中元洸も鼻を鳴らした。

「まったく、ふざけるのもいい加減にしろ!」

傍らにいる東條秀祐は怒りでヤギ髭を震わせ...

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