第642章 本田安奈たちが捕まった

長老の額に青筋が浮かび、宝石の杖が床を引きずって耳障りな音を立てた。

「海老原和生、ちょっとばかり邪道なテクノロジーを手に入れたからって、連盟に楯突けるとでも思っているのか! あの頃、禁断の島に実験基地を築けたわたしたちだ。今だって――」

「その『あの頃』の話、まだ終わってないけどな」

おれは言葉を被せ、ティックに目で合図する。機械鳥がバサリと翼を広げて舞い上がり、投影スクリーンの映像が切り替わった。

黄ばんだ映像の中、連盟のエンブレムをつけた連盟の戦士たちが、毒ガス弾で原始人族の村を包囲している。火の手が上がる中、襁褓に包まれた赤ん坊が、炎を背負って泣き叫んでいた。

会議室のあち...

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