第649章 企み

おれは大平愛子に親指を立てた。

「いい策じゃないか。空母艦隊さえ抑えちまえば、江口凛もそう簡単には動けねえよな」

それでも前谷鈴音は首を横に振る。

「精鋭連盟本部の防衛軍団は大槻周平が握ってるんです。彼は江口凛の側についてます。もし兵団を率いて任務報告の場を包囲したら、どうするんですか。安田晶彦の親衛隊なんて、ひとたまりもありませんよ」

大平愛子は、さっと首を掻き切るジェスチャーをしてみせた。

「大槻周平のところへ行きましょう。話を聞いてくれないなら、縛り上げるか、いっそ殺すかして、防衛軍団の指揮権をジャック船長に渡せばいいわ」

「そうだわ」三船亜由美がきりっと眉を吊り上げる。「...

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