第656章 安田晶彦首領に投降する

ジャック船長は、少しの怯みも見せなかった。むしろ嘲るように口元を歪め、大槻周平の手に握られた拳銃を、子どもの玩具でも眺めるみたいな目で見ていた。

「大槻さんは江口副首領ともう話はついてるんだろ? 挙兵して反乱を起こし、首領の座を奪うってやつさ」

大槻周平の瞳孔がきゅっと縮み、拳銃の銃口がすっとジャック船長へ向く。

「何をぬかしてやがる? おれは安田晶彦首領に忠誠を誓っている。エリート同盟には骨の髄まで尽くす覚悟だ!」

ジャック船長は鼻で笑った。

「ここにはおれたちしかいないのに、何を怖がる? 大槻さん、もう芝居はいいんだよ。全部知ってんだからさ」

大槻周平の目に狼狽が走る。握った...

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