第658章 身代わり

前谷鈴音は、もう今すぐにでも任務の話を聞きたくてたまらない、といった様子で、ぱんと両手を合わせておれを見上げてきた。

「さあ、言って、おじさん!」

おれは二人に向かって、自分のプランを説明する。

「これからおまえたち二人にやってもらうのはこうだ。前谷鈴音はジャック船長になりきる。大平愛子はおれになる。二人で空母に乗り込んで、空母艦隊の指揮を執るんだ。もし誰かがジャック船長――つまり前谷鈴音のポジションを奪おうとしてきたら、そのときは大平愛子が銃でそいつを撃ち殺す。……おれの言いたいこと、分かったか?」

前谷鈴音の瞳孔に、異能特有の幽かな蒼光がぱっと灯る。彼女はあごをさすりながら、おれ...

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