第659章 謎の来客

玉石を敷き詰めた小径をたどって湖のほとりへ向かうと、暮色がすべての輪郭をやわらかなヴェールで包み込んでいく。

曲がり角を抜けた瞬間、視界いっぱいに光の奔流が飛び込んできた。何百という瑠璃の灯籠が湖岸に沿ってうねるように並び、あたたかな金色の光が碧い水面に砕けて、きらきらと金箔を散らしたように揺れている。岸辺から垂れ下がる藤の房がその光を映して、湖一面を夢のような色に染め上げていた。

湖畔の六角形の東屋では、月白の薄衣をまとった十二人の楽師が箜篌や編鐘を奏でている。澄んだ音色が水煙といっしょにふわりとこちらへ押し寄せてきた。

中央に据えられた白玉の長卓には、珍味佳肴が幾重にも並んでいる。...

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