第676章 やむを得ず

拾った一命にすがりつくように、江口征矢は顔面蒼白のまま江口凛の背中に隠れた。細い首には、くっきりと締め上げられた痕が一本刻まれている。

その痕跡を一目見るなり、江口凛の表情が不満げに歪む。すぐさまブルボン様に訴えかけた。

「エリート同盟に海老原和生がいる限り、新世界との協力はあり得ません。どうかブルボン様、安田晶彦に圧力をかけて、海老原和生をエリート同盟から追放し、禁断の島との和平交渉を破棄させてください。それから、ただちに空母艦隊を出撃させ、禁断の島を攻撃していただきたいのです。どんな犠牲を払ってでも、禁断の島を滅ぼしてください」

おれは怒りで胸が焼けるような思いがし、指先に霊力が思...

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