第686章 招かれざる客

安田晶彦は安田真紀の整った頬を撫で、目尻を下げて見つめた。

「海老原和生が俺たちを、エリート同盟を救ってくれたのは確かだ。だがな、だからっておまえを勝手に連れていかせるわけにはいかん。通すべき筋ってもんがあるだろう」

小出洋人がこちらにいたずらっぽく目配せしてくる。

「海老原さん、お義父さんにお酌しないとじゃないですか?」

一気に顔が熱くなった。逃げ場もない。周囲の囃し立てに背中を押され、俺は観念して立ち上がり、安田晶彦の前へ進む。

「お義父さん。婿として、ご挨拶します」

「約束したことは必ず果たします。安田真紀に、指一本ぶんの悔しい思いもさせません」

「結婚式については……全...

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