第9章

美女の賞賛に、俺は口角を上げて笑みを浮かべ、言葉を続けた。「よし! これで淡水の問題はひとまず解決だ。次は食料の問題を解決しないとな!」

「食料!」

食べ物と聞いて、四人の女性の目が輝いた。

白崎由美子は待ちきれない様子で尋ねる。「おじいさん、どんな食料を探すの?」

俺はそばのヤシの実を指差して言った。

「まずはこのヤシの実で腹の足しにする。後で豪華な食事を作ってやるからな!」

そう言って、俺は石を手に取り、飲み干したヤシの実に力一杯叩きつけた。

二、三度も叩くと、ヤシの実は真っ二つに割れた。

続けて、四人の女性が飲み終えたヤシの実も次々と叩き割り、彼女たちに手渡...

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