第49章 誣告される

白川雪乃は山崎奈緒美のベールを持ちながら、彼女について鈴木良太の側まで歩いた。

二人の美男美女が並んで立つと、これ以上ないほど似合っていた。

神父が式文を読み上げようとしたまさにその時、白川雪乃の方で異変が起きた。

彼女の顔に、肉眼で見えるほどの速さで、小さな赤い斑点が次々と現れたのだ!

彼女は思わず手を伸ばして掻こうとしたが、堪えた。そしてスマホを取り出して自分の顔を映すと、思わず悲鳴を上げてしまった。

山崎奈緒美もびっくりして、振り返って白川雪乃の様子を見るなり、すぐに数歩後ずさりした。

「雪乃、どうしたの?」

白川雪乃は泣きそうな顔で、自分の服で頬を何度も拭おうとした。

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