31: レンガのように頑固。

ザイオン視点

目を開けるより先に、体の痛みで目が覚めた。筋肉が悲鳴を上げ、肌はあの忌々しい針で刺されるような感覚でチクチクと痛む。喉の奥には、微かに血の味が残っていた。テントの隙間から差し込む光に目を瞬かせると、胸が焼けるように痛んだ。

カラはもうそこにいて、まるで俺が今にも消えてしまいそうであるかのように、じっとこちらを見つめていた。彼女の手が俺の手にそっと触れたが、その感触はほとんど感じないほど柔らかかった。

「おはよう」と、俺は呟いた。いつもの自分とは似ても似つかない、しゃがれた低い声だった。

彼女が微笑んだ瞬間、魂が体から抜け出て、心臓が止まるかと思った。「おはよう。気分...

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