39: 昼寝は命を救う。

カーラ視点

ザイオンの毛布を最後にもう一度かけ直し、私は彼の隣に腰を下ろした。彼の胸はゆっくりと上下していた。その光景を、もう二度と当たり前だなんて思わないだろう。

毒を受けて以来、今日が初めて丸一日、誰にもプライベートを邪魔されることなく、そして容赦なく襲いかかってくる新たな問題もなく、ほとんど二人きりで静かに過ごせた日だった。

「気をつけて」私は彼の枕がずれないように直しながら呟いた。「テーブルから転がり落ちなくても、今のあなたは十分に不安定なんだから」

ザイオンは疲れたように鼻で笑ったが、それでも私の心臓をいつもより少しだけ速く鼓動させる、あの笑顔を向けてきた。「まだテーブルから...

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