第14章 (2)

クロエ・モーガン の視点

 ドミニクに車に乗せられた後、私は彼の身に漂う男性用香水の香りを嗅ぎながら、心の緊張が完全に解けていくのを感じた。

 ボディーガードに捕まった時、私はたくさんのことを考えていた。

 私が逃げ出したことがジェームズに知られたら、彼はきっと私をもっと厳しく監視するだろう。そうなれば、もうモーガンの家を離れるチャンスは完全になくなってしまう。

 そうなれば、ウェディングドレスを無理やり着せられ、心の中に私のいない男と結婚させられることになる。

 幸いにもドミニクが時間通りに駆けつけてくれて、私をあの地獄から連れ出してくれた。

 突然携帯が鳴った。ジェームズからの...

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