第15章

クロエ・モーガン の視点

 「ドミニク、背中が血だらけよ!」

 私は驚きの声を上げた。ドミニクの背中の血を見て震えてしまった。

 ドミニクは黒いシャツを着ていたから、血の跡は見えにくかった。もし床に落ちた血滴に気づかなかったら、きっと彼が軽傷を負っただけだと思い込んでいただろう。

 車の中でドミニクは軽い怪我だと言っていたから、腕を切ったくらいの傷だと思っていた。でも、目の前に見えるものは、単なる切り傷で済むようなものではまったくなかった!

 私はドミニクの背中に手を伸ばした。指先が服に軽く触れただけで、赤い血が指についた。

 「ドミニク、一体どれだけひどい怪我をしたの?」

 普...

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