第16章

クロエ・モーガン の視点

 翌朝目を覚ますと、振り向いた先にはドミニクの深い瞳が私を見つめていた。

 「おはよう、クロエ」

 ドミニクが近づき、私の額にキスをした。

 彼は私をしっかりと抱きしめ、まるで宝物のように大切に扱ってくれる。

 昨夜眠る前、目が覚めたらドミニクとしっかり話そうと思っていた。彼はまだ怪我をしているのだから、欲望は抑えなければと。

 でも目を開けてドミニクにこんなに優しく接してもらうと、言おうと思っていた言葉が喉から出てこなかった。

 私はドミニクの顎にキスをして、

 「おはよう、ドミニク」

 「怪我の具合はどう?後で包帯を替えましょうか」

 ドミニク...

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