第16.5章

つまり組織内部の問題を処理するということか。

 それなら怪我をするようなことはないはず。ほっとした。

 でも彼の縄張りに行くと思うと、また緊張してきた。

 誘拐された日に起きたことが全部頭の中によみがえる。ドミニクの後ろについていたあの人たち、みんな凶暴な者ばかりで、まるで地獄から這い上がってきた悪鬼のように恐ろしく、恐怖を感じさせた。

 どれくらい経ったのか、ようやく車が止まった。

 ドミニクの恋人になると承諾した日から、いつかは彼のすべてに慣れなければならないと分かっていた。

 ドミニクが私のためにドアを開けてくれた。何度か深呼吸してから、やっと車から降りる勇気が出た。

 目...

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