第18.5章

ドミニクが経験してきたことは、以前の私には想像もできないようなことだった。彼が普段接している人たちも、とても危険な人ばかりだ。

 私が彼と過ごした時間はそう長くないけれど、彼が普段どんなことをしているのかはだいたい理解していた。

 怪我をすることは彼にとっては日常茶飯事で、人を殺すことも食事をするのと同じくらい簡単なことだった。

 そんな環境で生きている人は、きっと冷たく無情な人のはずだ。

 でもドミニクは私に対してはあんなに優しくて、家族さえも与えてくれなかった幸せと温かさをもたらしてくれる。

 そんなドミニクを、どうして怖がることがあるだろう?

 「ドミニク、私、怖くないわ」

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