第26章

クロエ・モーガンの 視点

 曲目を決めた後、グレースが先に踊ると提案してきた。私は断らなかった。

 予想通り、グレースは白鳥の踊りの一部を選んだ。

 音楽が流れ始め、グレースは優美な伴奏に合わせて跳躍し、足を上げ、まるで美しい白鳥のように羽ばたきながら回転した。

 場にいる全員の視線がグレースに釘付けになっていた。

 この瞬間、彼女はダンサーというより、まさに本物の白鳥のようだった。照明の下で軽やかに舞い上がり、生命力と自信に満ち、その姿は柔らかく優雅だった。

 グレースの腕の筋肉のラインは美しく、白鳥が羽ばたく動きは柔らかさと力強さを兼ね備えていた。

 彼女が踊り終えると、周...

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