第35章

グレース・ドーソンの 視点

 眩しい陽の光で少しずつ目が覚めてきた。目を閉じたまま、こめかみをさすると、頭がひどく痛かった。

 最初は昨夜飲みすぎたせいで頭痛がするのだと思った。

 だが、起き上がろうとすると、体まで痛みを感じた。

 昨夜の出来事が脳裏によみがえる。

 私はクロエのお酒に薬を入れた。クロエを失脚させようとしたのだ。

 彼女はグラスのお酒を全部飲み干した。

 その後、パーティーが終わり、団長と副団長がクロエに連れ出されて個室を出て行った……

 ちょっと待って!

 クロエが団長と副団長を連れ出した!

 驚愕して目を見開くと、目の前の景色は私の知っている部屋では...

ログインして続きを読む