第37章

クロエ・モーガンの 視点

 休憩を終えると、またバレエ団での練習の時間になった。今日もドミニクが私をバレエ団まで送ってくれる。

 車から降りた瞬間、グレースの視線を感じた。

 ドミニクとキスで別れた後、グレースが目で私に合図を送ってきた。彼女が何か言いたいことがあるのは明らかだった。私は彼女についていき、人気のないトイレへ向かった。

 周りに誰もいないことを確認すると、グレースは憎悪に満ちた目で私を見つめた。

 「クロエ、あの夜、あなた私の飲み物に薬を入れたわね!」

 「薬?」私は困惑した顔でグレースを見た。

 「何を言ってるの?」

 「絶対あなたよ!」

 「あなたじゃなか...

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