第38章

クロエ・モーガン の視点

 その夜のパーティーでグレースはセカンド・ソリストの座を手に入れ、バレエ団の皆がグレースに祝福の言葉を贈った。

 団長は私たち二人の練習に対する要求もかなり厳しくなった。

 公演の二日前、私がまだバレエの技術を練習している時、突然公演の責任者がやって来た。

 団長はグレースを呼び出した。

 ハーパーは少し不思議そうな顔をした。

 「公演のことかしら?だったらどうしてグレースだけで、あなたは呼ばないの?」

 私は首を振った。

 「分からない」

 ハーパーは鼻で笑った。

 「もしかしたら、グレースのセカンド・ソリストを取り消すって伝えに来たんじゃない...

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