第39章

 ハーパーに安心するよう伝え、このことを教えてくれたことに感謝し、気をつけると約束した。

 案の定、私が楽屋に戻ると、グレースが手を振って私を呼んでいた。

 「グレース、あなた今日まだ何も食べてないでしょう!少し食べて元気つけて」

 そう言うと、グレースは食べ物を私の前に差し出した。

 私は表情を変えずに、その食べ物を押し戻した。

 「ありがとう、グレース。私は自分で食べるわ」

 あの夜のパーティー以来、私は自分の視界から離れた食べ物に警戒心を抱くようになった。

 グレースが何か仕掛けてくるかもしれないという心配から、ここ数日は自分で持ってきた食べ物しか口にしていない。今日...

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