第40章

 公演の時間はどんどん近づいてきて、責任者は私の衣装が切り裂かれたと聞いて、焦っていた。

 でも今から新しい衣装を用意するのは間に合わない。

 「グレース、プリマの踊りをどれくらい把握している?」

 「私、毎日家に帰ってからプリマの動きを練習してました」

 そういうことだったのね!グレースは私からプリマの座を奪うために、こんなに長い間密かに計画していたなんて!

 今すぐグレースの鼻先を指差して罵りたい気持ちでいっぱいだったけど、今一番大事なのは公演だ。

 「じゃあこうしよう。グレース、あなたがプリマを踊って、クロエ、あなたは別の役をやりなさい!」

 「本当にいいんですか?」...

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