第43章

クロエ・モーガン の視点

 私は驚愕の表情でドミニクを見つめた。

 「ドミニク、冗談でしょう?」

 私はただの平凡なダンサーに過ぎないのに、どうして企業の新製品イメージキャラクターなんてできるというの?

 ドミニクの言葉に、その場は静まり返った。

 リアムの身分は皆知っていた。アンダーソングループの御曹司だ。しかし、ドミニクの素性については誰も詳しく知らなかった。ただ、彼の言動から並外れた地位の人物であろうことは推測できた。

 リアムが声を上げて笑い、皆の視線を一身に集めた。

 「すみません、あまりにも可笑しくて」

 「ちょっと伺いたいんですが、このドミニクさんとやら、おっし...

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