第7章

「こいつらを叩き出せ。一歩でも近づいたらすぐに警察を呼べ」

 浅原は冷ややかな声で命じた。

 数名の警備員が素早く前に歩み出ると、麻由奈たち一家を私道から強引に引きずり出した。

 五分後、ヴィラの広々としたリビングにて。

 浅原は温かいコーヒーを私に手渡し、ネクタイを乱暴に緩めた。

「あの警備員どもは明日でクビだ。さっき監視カメラで、あいつらがお前を階段で取り囲んでいるのを見た時、心臓が止まるかと思ったぞ」

 私は紙コップを両手で包み込むように持ち、彼を見上げた。

「もしさっき、美沙希が逆上して襲いかかってきたらどうするつもりだったの? 相手はあんなに人数がいたのに、飛び込んで...

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