第101章 江島結奈が誘拐された

江島家の門の外へ、白いスポーツカーが猛スピードで突っ込んできた。甲高いタイヤ音を響かせ、門前で急停車する。

ドアが跳ね上がるように開き、風見雪音がよろめきながら飛び降りた。顔いっぱいの焦りが、今にもこぼれ落ちそうだった。

「どういうこと?! 江島家で何かあったって聞いたんだけど?!」

門番の腕を掴み、声を震わせる。

「結奈お姉ちゃんは?! 結奈お姉ちゃんはどこ?!」

門番が答える前に、雪音はもう庭へ駆け込んでいた。

庭は煌々と明るく、使用人たちが先ほどの揉め事で散らかった跡を片づけている。雪音の視線が人の波を慌ただしく彷徨うが、江島結奈の姿は見当たらない。

「結奈お姉ちゃん——...

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