第15章 そんなに食いしん坊なの?

彼は踵を返し、扉の外で控えていたボディーガードと看護助手へ、叩きつけるように命じた。

「今夜から、こいつの食い物は全部止めろ。ブドウ糖だけだ。命だけ吊れ」

「本気で餓死したいのか、それとも俺の前で芝居してるだけか……見届けてやる」

御堂斗真は、もはや帝王も同然だった。彼の言葉に逆らえる者など、ここにはいない。

御堂結奈の病室から、口に入る可能性のあるものは徹底的に撤去された。栄養点滴も止められる。毎日許されるのは、生命維持の最低ラインを辛うじて満たす小さなブドウ糖のボトル一本だけ。点滴の管を通して、枯れた血管へ、ゆっくり、ゆっくりと流し込まれる。

空腹――見慣れてしまったはずなのに...

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